院長ノート
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こんばんは。しみず内科 糖尿病・甲状腺クリニック院長の清水 辰徳です。
今回は「糖尿病の初期症状」の落とし穴についてお話したいと思います。
専門医から見た「初期症状」の現実
健診で 「血糖値が高い」「HbA1c(長期の血糖の指標)が高い」 と言われたとき、
思わず 「糖尿病の初期症状」 を調べてしまうことは多いと思います。
しかし実は――
糖尿病の初期には、ほとんど自覚症状がありません。
血糖値がゆっくりと上がっていく場合、体が徐々に慣れてしまい、症状が出にくくなります。
このため、症状がないまま進行してしまうことが多いのです。
「口が渇く」「体重が減る」は初期ではない可能性
よく「糖尿病の症状」として紹介されている
口渇(口が渇く)/多飲(水をたくさん飲む)/多尿(トイレが近い)/体重減少
これらは、実は初期症状ではない可能性が高いです。
これらの症状が出ている時点で、
すでに血糖値がかなり高く、脱水をきたすほど高血糖が進んでいる状態と考えられます。
つまり、
「症状が出た=重症化のサイン」 と考えるほうがよいです。
最も危険な落とし穴:症状がない=「大丈夫」ではありません
糖尿病の怖いところは、
症状がないまま、血管や神経が静かに傷ついていく ことです。
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自覚症状がなくても、高血糖は進行しています
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放置すると、数年~十数年で
網膜症(失明の原因)/腎症(透析の原因)/神経障害 などを生じてしまうことがあります -
まさに「サイレントキラー(静かな進行)」と言われるゆえんです
「症状がないから大丈夫」と思ってしまう……
これが糖尿病で最も危険なポイントです。
糖尿病の早期発見は「症状」ではなく「検査」がすべて
初期は症状が出ないため、
早期発見の唯一の方法は「検査」です。
毎年の健診はもちろん、特に次のような方は、症状がなくても積極的なチェックをお勧めします。
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家族に糖尿病の方が多い
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体重が増えてきた、または肥満傾向
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血圧やコレステロールが高い
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運動不足
高い数字を見ることはもちろん楽しいことではありませんが、体を守る「チャンス」ととらえていただきたいと思います。
ぜひ、しみず内科へご相談下さい
検査結果で不安を感じた方、
健診で「少し高め」と言われた方、
ついつい健診結果をそのままにしてしまっている方
もちろん症状がある方も
どうぞ安心してご相談ください。
当院では、糖尿病の初期の段階から、血糖が高く症状が出ている段階、さらには合併症をお持ちの方まで、あらゆる状態に応じて全力でサポートいたします。
専門医として、患者さん一人ひとりの生活に寄り添った治療を目指します。